MESによる製造情報教育
MESとは?
Manufacturing Execution System(製造実行システム)
- 製造現場レベルでの計画、指示、監視、データ管理等を支援するシステム
- 生産管理(中長期計画)に基づき、工場の日々の製造計画の作成⇒指示⇒実績を管理する。
- MESは指示情報を作成するために、製造に不可欠な情報を管理する。
- MESは、計画を策定または修正するため、指示に対応した実績情報が不可欠である。
⇒ MESの稼働にはBOM(Bill of Materials)が不可欠である。このBOMを作成することは、
自社製造の体系化に取り組む作業であり、暗黙知の形式知化の効果も期待できる。
⇒ MESを学習することで、製造に関わる情報を体系的に理解し、製造現場を俯瞰的に把握する
能力を養成できる。
工場の運営システム(MES)は、IoTを活かす手段である。
ISO が定義するCIMの6階層中のMESのエリア
MESの主機能
- BOM管理機能
- 製品BOM … 製品を構成する個々の部品を体系的に管理。その部品ごとに設計情報を持つ
- 設備BOM … 工場生産設備の構成要素として、機械・工具・冶具・搬送機などの能力を体系的に管理
- 工程BOM … 製品(部品)個々の製造レシピを工程に分解して体系的に管理
- MES機能
- 生産計画(中日程計画)に基づき製造計画(小日程計画)を自動作成
- ガントチャート画面で製造計画のマニュアル編集も可能。
- 製造指図書を発行。段取りに必要な図面等の関連文書も出力
- 設備から実績データを自動収集
- 製造プロセスを見える化
- 製造履歴の検索や、検索結果のファイルエクスポートが可能
MESによる製造指示作成
MESと仮想設備による製造計画立案演習
製造計画の妥当性の検証
- 仮想生産設備の製造能力や段取り作業等の非定量化情報を外乱として、予定(指示)と実績の突合せと生産性向上のための改善点の抽出訓練
- MES内のBOM(特に製造BOM)に仮想設備の諸元を登録することで、BOMへの情報登録の要諦を学習
MESと机上小型模擬設備を用いた製造計画検証と実績収集演習
模擬設備による検証
- 小型模擬設備を用いて、計画の妥当性検証と実績信号取得によるトラッキング演習
- 多工程連携させた、設備間搬送時間や待機時間、段取り時間などの妥当性検証
- 実績を入力(取得)する位置とタイミングなどの妥当性検証
ご提案製品